マイノリティの苦しみ

十人十色だとか
みんな違ってみんな良いとか
なんかそういう言葉を良いものとして扱うくせに
内向的な性格は変えなさい
というのが許せない

大学時代の講師としてやってきたあの女性を思いだす
その講演が大嫌いだった、虫唾が走った
あまりに辛くて苦しくて、家に帰って大泣きした。
そんな彼女は世間から認められ、
彼女の意見も世間から認められ、
私はまた生きる気力を無くした。

「性格は変えられるんですよ」
洗脳のように、内気なこととか、消極的なことを悪いと思わされる。
その洗脳がなければ、内気も消極的も、悪いこととみなされず
そうやって生きていけたのかもしれないのに。

あの女性は演技していた、(絶対にそう)
私はあの人の一人舞台を無理やり見せられた気分になった
彼女はさぞかし気持ちが良かっただろう
「内気な性格を“治して”、こんな風に成功した自分」
吐きそう。思い出すだけで…

国民全員が元気で、積極的であるというのはそれはもう日本じゃないんじゃ
アメリカ・中国あたりでしょう、それは…
日本も追随しなければいけないの
アイデンティティーっていったいなに

牙を抜かれて、洗脳されて、
そんな国で自殺者が少ない方がおかしい…
私は難しいことはわからないけれど
今の日本で、ありのままに生きていくことの難しさだけは身に染みて痛感する
解決策は、海外逃亡か、脱俗か、それとも極楽浄土か…

ひとつずつ針を刺されながら生きている気分だ、
抜ければいいが、抜けないまま化膿する確率が高いから性質が悪い